1月6日(木),静岡県在住の医師 川村 修様から,理学部開学記念の鉄製花瓶が寄贈されました。鉄製の花瓶の表面には,理学部本館建物のレリーフと,「北海道帝国大学 理学部開学記念 昭和五年九月」の印字がされています。
昭和5年9月27日に理学部開学記念式典が開催されていることから,そのときに来賓に配付した品かと推察しますが,理学部にもその品は残されておりません。
クラーク像ですら,第二次世界大戦中の昭和18年に「金属回収令」より供出した時代ですから,理学部開学記念品の鉄製花瓶が大学内に残っていないのも当然かもしれません。
川村様の知人の台湾の謝 瑞錦様が来日される際に航空機内で鈴木 章名誉教授のノーベル賞受賞のニュースを知り,そういえば自分は開学記念の品を保有していると思い出し,川村様に託したというのが経緯で,本品が理学部に戻って来るまで実に80年もの時間がかかったことになります。
ここに,川村様と謝様のご厚志に深く感謝申し上げます。 |