3月4日(金),大学文書館では,西安信氏(北海道尚志学園理事長)のご紹介により,持田恭子氏から,青山馨旧蔵の「第三回全日本スキー選手権大会」(1925年2月14〜15日,於:青森県大鰐町,主催:大日本体育協会)プログラムをご寄贈いただきました。持田恭子氏は青山馨のご息女です。
青山馨は,1925(大正14)年に北海道帝国大学農学部水産学科を卒業しました。在学中,スキー部に所属し,2年生のときに参加したこの大会のジャンプ競技で,1回目に17.5m,2回目に18.4mを跳び,優勝しました。
また,この大会では,第二回大会優勝者の緒方直光(1926年農学部卒),第四回大会優勝者の伴素彦(1929年農学部卒)も参加しています。第二,三,四,六回大会のジャンプ競技では,いずれも北海道帝国大学所属選手が優勝し,四連覇を果たしています(第五回大会は中止)。
第三回大会の役員長として名を連ねている稲田昌植(1915年東北帝国大学農科大学卒業)は,北大初代総長佐藤昌介の次男で,在学中の1911(明治44)年に北大スキー部を創部したメンバーのひとりです。1925(大正14)年には全日本スキー連盟初代会長に就任しています。
受贈資料は,世界のトップを争う選手を多数輩出してきた日本ジャンプスキー競技界の黎明期を,北大スキー部が支えていたことを示す貴重な資料です。
大学文書館では,学生の部活動の様子を示す歴史的な資料として大切に保存し,今後,展示等を企画し,広く紹介していく予定です。 |
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第三回全日本スキー選手権大会プログラム |
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(大学文書館) |
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