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漕艇部コーチ日誌を大学文書館で受贈

 3月15日(火),大学文書館では,木原槇一氏(文学部1957年卒),村上達也氏(農学部1957年卒)から,北大漕艇部関係資料「コーチ日誌 自昭和二十九年至昭和三十一年 堀内寿郎 附サブコーチメモ 自昭和廿七年至昭和廿八年」をご寄贈いただきました。受贈資料は,漕艇部コーチであった堀内壽郎教授の直筆日誌(大学ノート6冊)と,サブコーチであった川路紳治部員(元舵手,理学部1953年卒)の直筆日誌(大学ノート1冊)が合冊・製本されたものです。
 北大漕艇部は1945(昭和20)年に創設された歴史ある運動部です。堀内壽郎教授は,第二高等学校・東京帝国大学在学時代から豊富な経験を有する漕艇技術と科学的理論をもって,漕艇部長(1945〜1964年)・漕艇部コーチ(1952〜1956年)を務めて,漕艇部員の指導にあたりました。1954(昭和29)年9月,北大漕艇部は,第32回全日本選手権(シェルエイト艇)において,準決勝でケンブリッジ大学(外国クルーとして初参加)を,決勝戦で東京大学・早稲田大学を破り,全国制覇を達成しました。木原槇一氏(7番),村上達也氏(舵手)はその時のクルーです。「コーチ日誌」には,漕艇速度や水流の抵抗などの綿密な計算や,ボートやオールの設計図・計算式,練習・合宿スケジュールやクルーの体調管理などが記録されています。
 
第32回全日本選手権での北大漕艇部(堀内壽郎旧蔵写真より)
第32回全日本選手権での北大漕艇部
(堀内壽郎旧蔵写真より)
 
 大学文書館では,学生の部活動の様子を示す沿革資料として大切に保存し,展示等によって紹介していきます。
 
堀内壽郎筆「コーチ日誌」
堀内壽郎筆「コーチ日誌」
 
(大学文書館)
 

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