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犬飼哲夫関係資料を大学文書館で受贈

 4月20日(水),大学文書館では,谷本晃久文学研究科准教授から,犬飼哲夫関係資料25点をご寄贈いただきました。松本中学校在学時代の水彩画や卒業証書,大学入学手続きや修学に関わる犬飼家手控え,大学予科修了証書・本科卒業証書・学位記といった在学関係資料などです。
 犬飼哲夫は,1916(大正5)年東北帝国大学農科大学予科に入学,1919(大正8)年に北海道帝国大学農学部へ進学し,1922(大正11)年に農業生物学科を卒業しました。その後,北海道帝国大学農学部助手・助教授・教授となり,動物生態学を中心として,北海道を含む北方地域をフィールドとする広範な分野の研究を行ないました。農学部博物館(現在は植物園・博物館)主任や,函館水産専門学校(現在の水産学部)校長なども務めました。北大離任後は,酪農学園大学教授,札幌市教育委員長,北海道開拓記念館長などを歴任しました。犬飼哲夫の活動は研究・教育に留まらず,科学啓蒙書や動物エッセーの執筆などを通じて,幅広い活動を展開しました。
 受贈資料は,現在の長野県松本市にあった犬飼家文書中の犬飼哲夫に関する資料群です。谷本晃久准教授と山本英二信州大学教授が保存の労を取られ,北海道教育大学岩見沢校日本史研究室で谷本准教授が保管し,同大学大学院の演習において目録作成・整理を行ないました(谷本晃久・山本英二「北海道教育大学岩見沢校日本史研究室保管 犬飼哲夫関係文書目録」〔『年報いわみざわ』第27号,2006年2月〕参照)。谷本晃久准教授の北海道大学転任に伴い,大学関係個人資料として大学文書館にご寄贈いただくことになりました。
 大学文書館では,貴重な個人資料として大切に保管し,閲覧利用に供すると共に,広く紹介していきます。
 
水彩画 卒業証書
水彩画 卒業証書
 
(大学文書館)
 

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