水産学部附属練習船おしょろ丸が,北方領土自由訪問航海を行いました。これは内閣府からの依頼により実施しており,おしょろ丸W世による北方領土への訪問等事業は,昨年度まで実施した北方領土墓参事業を含め,4回目となりました。
自由訪問は元島民及びその家族による「ふるさと訪問」であり,また「北方領土返還への環境整備」の一環としても位置づけられています。おしょろ丸では,年7回計画されているこの事業の第4回[8月24日(水)〜26日(金)]と第5回を[8月29日(月)〜9月1日(木)]を行いました。
第4回は元島民ら23名,政府同行者等14名,本学事務スタッフ4名の計41名が乗船し,24日に花咲港を出港,25日に国後島ポンキナシリ,同島サクマンベツ,同島中ノ古丹にて散策や墓参を行い,26日に花咲港に入港しました。参加者は,変わってしまった景色に驚嘆しながらも,幼少期の思い出を懐かしんでいました。
第5回は元島民ら27名,政府同行者等11名,本学事務スタッフ4名の計42名が乗船し,29日に花咲港を出港,30日に色丹島沖にて洋上慰霊祭及び水晶島モシリケシ地区にて散策や墓参を実施,31日に水晶島沖にて洋上慰霊祭,9月1日に花咲港に入港しました。荒天のため,3度の上陸予定が1度しか実施できず,洋上から故郷を残念そうに見つめ続ける団員の姿が印象的でした。
航海中には,おしょろ丸航海士が団員に対しておしょろ丸の活動紹介を行い,本年度実施した60日航海の様子をスライドを用いて説明しました。団員は興味深く見入っており,本学の練習船に対する関心が深まったように感じられました。
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花咲港出港準備 |
上陸物品の運搬作業 |
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国後島中ノ古丹での墓参 |
おしょろ丸船上での記念撮影 |
(水産科学院・水産科学研究院・水産学部)
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