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工学部で安全衛生管理講演会を開催

 工学部では,「工学部安全の日」に係る行事として,8月10日(水)午後1時30分から安全衛生管理講演会を開催しました。講演は,1時間半にわたって行われ,約200名の学生・教職員が参加しました。
 冒頭に馬場直志工学研究院長より,平成4年に工学部で発生した酸欠事故について振り返り,震災を含めた現状をとおして私たちが持つべき心構えについて訓話がありました。
 つづいて,東北大学環境・安全推進室長の武内由美氏をお招きし,『3.11 東日本大震災 東北大学で起こったこと』と題し,震災で東北大学が受けた影響や,大学で講じた対策等について,津波に襲われた地域や,揺れにより本が散乱した部屋などの様子を写真で紹介していただきました。
 その後,当研究院の岡田成幸教授がパネリストとして加わり『大学の防災において,この震災から学ぶべきことは何か』をテーマに,震災の事例を元に武内氏との対談を行い,災害時にはマニュアルがあることよりも現場に即した判断ができることや,普段から防災訓練などを通して学生・教職員の安全への意識を高めていくことが大切であることを確認し合いました。
 最後に安全衛生管理室の本宮大輔技術職員から,昨年行った消防体制に関するワークショップについての実施報告がありました。
 参加者に対し行ったアンケートでは,「面白かった」,「講演会の内容は今後の生活に役立つ」という回答が8割を超え,「被災された現実を実際に経験された方から聞くことは大変身につまる思いであった。北大の防災体制は早急に整えなければいけないと思う」,「東北大の対応例を参考に,留学生及び学生の安全確保策,安否確認システムを策定してほしい」,「この事例を北大に取り入れていこうという考え方がよかった」などさまざまな感想が寄せられました。
 今後も工学部では,東北大学の防災への取り組みや今回得られた成果を参考としながら消防体制の強化を図り,このような講演会などを通して教職員の防災意識を向上するような取り組みを行っていきます。

講演に熱心に聴き入る参加者 武内室長と岡田教授との対談
講演に熱心に聴き入る参加者 武内室長と岡田教授との対談

(工学院・工学研究院・工学部)


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