平成24年6月1日,工学研究院内に化学のフロンティア研究及び人材育成を推進する組織として「フロンティア化学教育研究センター」を設置しました。
同センターには,物質デザイン化学分野,分子変換化学分野,機能創成化学分野,機能解析化学分野の4つの研究分野を設置し,2010年ノーベル化学賞を受賞した「パラジウム触媒を用いた鈴木-宮浦クロスカップリング反応」に代表される触媒を基盤とする物質科学分野での先導的研究や従来の枠にとらわれない分野融合新領域研究を推進する予定で,工学研究院,理学研究院,触媒化学研究センターに所属する16名の教員,特任教員で構成・運営され,センター長には工学研究院の宮浦憲夫特任教授が就任しました。
これまでに構築したスイス連邦工科大学チューリッヒ校,ストラスブール大学,北京大学,清華大学,ソウル国立大学校などの欧米,アジアの拠点大学との学術交流を強化し,共同研究などを進めるほか,海外の第一線の研究者による最先端の講義,企業経験者による産業実学講義などを行い,次世代を担うグローバルリーダーなどの人材育成にも力を入れる予定であり,本学でのフロンティア化学分野の国際教育拠点形成として一翼を担うことが期待されます。