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大学文書館で元総長丹保憲仁名誉教授より資料を受贈

大学院生時代の受講ノート

大学院生時代の受講ノート

卒業論文「溢流堰堤水叩に関する若干の考察」

卒業論文「溢流堰堤水叩に関する若干の考察」

 5月10日(木),大学文書館では,丹保憲仁名誉教授(元総長)から,資料46点の寄贈を受けました。
 丹保名誉教授は,1951(昭和26)年北海道大学へ入学,1955年に工学部土木工学科を卒業して大学院に進学,1957年工学研究科土木工学専攻修士課程を修了しました。その後,発足したばかりの衛生工学科の講師に就任し,助教授・教授と昇任しました。水環境工学,都市水工学の研究を進め,1965年には工学博士号を取得しました。大学運営においては,1991〜93年に学生部長,1993〜95年に工学部長,1995〜2001年には総長を務めました。北海道大学退職後も放送大学長,北海道開拓記念館長などを歴任し,現在は北海道立総合研究機構理事長の重責を担われています。
 受贈資料は,学生時代のノートと卒業論文,教授・工学部長・総長時代に関わられた大学の機構改革・環境整備などの各種調査・報告・答申・計画,工学部長・総長時代の挨拶・講演原稿などです。
 丹保名誉教授は新制発足後間もない北海道大学に入学し,総長在任期は国立大学法人化などの大学改革期にあたりました。丹保名誉教授が北海道大学に在籍した半世紀は,まさに戦後の北海道大学の一時代を貫いています。丹保名誉教授からは,2008年4月に総長時代の文書資料をご寄贈いただいています。今回の寄贈分と併せ,戦後期の北海道大学の歴史を通観する非常に貴重な資料ということができます。
 今後,大学文書館では,これらの資料を大学の歴史の示す資料として活用できるように,大切に保管してまいります。

(大学文書館)

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