全学の主に若手教員を対象とした教育ワークショップを6月8日(金)・9日(土)の両日,奈井江町の農業構造改善センターを会場に合宿形式で開催しました。
このワークショップは,本学のFD(ファカルティディベロップメント)の一環として,平成10年度から毎年実施しているもので,今回は「総合教育の充実を目指して」をテーマに開催しました。本学の教員32名の参加があり,仮想的な授業科目を発案し,そのシラバスを作成することにより,教育の基礎を理解し,新しい教育手法を身に付けることを目指しました。
開催にあたり,本堂武夫理事・副学長から挨拶があった後,「北大の全学教育と総合入試」,「授業における著作権」等のミニレクチャーを挟み,午後からは5グループに分かれ,シラバスを作成するメインプログラムに入りました。
このプログラムでは,課題の説明,グループ討論と成果の発表,全体討論をセットにして3回行い,シラバスを具体的に作り上げていく過程を通して,授業の目的・内容・評価方法の3つの基本的要素を体験的に学びました。
グループ作業は,討論進行係,記録係,発表係の役割分担を決めて進められ,設定された課題を次々と実施していきました。各グループでは,それぞれ工夫を凝らした授業科目に係るシラバスが設計され,発表の場では質問や議論が活発に行われました。
最後に,細川敏幸高等教育推進機構高等教育開発研究部門長から受講者へ教育ワークショップ修了証書が手渡されました。
参加者からは,「シラバス作成の重要性を再認識できた」,「大学教員として教育の重要性を学ぶことができた」,「他分野の教員と共通のテーマで議論ができ,有意義であった」等の感想が寄せられました。
なお,本ワークショップは年2回開催しており,本年11月上旬に2回目を開催する予定です。