6月22日(金),大学文書館では,北村行伸氏(一橋大学経済研究所教授)より,第2代総長南鷹次郎にまつわる資料20点をご寄贈いただきました。北村行伸氏は,南鷹次郎のご曾孫にあたります。
南鷹次郎(1859-1936)は,1881(明治14)年札幌農学校を第2期生として卒業後,開拓使・農商務省の出仕として母校に勤務し,1883年助教に就任,1889〜1927年にかけて教授を務めました。約半世紀にわたって,農学全般の研究教育に従事しながら,農場長として農場経営にもあたり,母校のために尽力しました。1919〜1927年には初代農学部長,1930〜1933年には第2代総長の重責も担いました。
この度,受贈した資料は,(1)墨蹟2点,(2)写真11点,(3)勲章2点(勲二等旭日重光章,勲一等瑞宝章),(4)弔電などです。
墨蹟は,「魚躍海中天 鳶飛月窟地 南鷹」(関防印:清麗閑雅,朱文印:北農,白文印:南鷹次郎),「山紫水明 昭和壬申夏 南鷹」(関防印:不息,白文印:南鷹次郎,南鷹)と揮毫されています。写真には,1893年世界博覧会日本審査官として渡米した際にシカゴで撮影したもの,勲二等旭日重光章をつけた大礼服姿のもの,自宅での和装姿のものなどがあります。
今後,大学文書館では,歴代総長資料として大切に保管し,展示等により活用してまいります。