部局ニュース

先端生命科学研究院が
「子ども霞ヶ関見学デー」で消化管体験ツアーを開催

 子ども霞ヶ関見学デーは,各府省庁等の特色を生かし,子ども達が自身の興味に合わせて霞ヶ関を自由に歩くことで親子のふれあいを深め,広く社会を知る機会とするため,文部科学省を中心として始まった取組みです。
 8月8日(水)・9日(木)に行われた文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課のプログラムとして「消化管体験ツアー」が採用され,本学の学生と教員が参加し,来場した多くの親子に消化管の仕組みと働きを伝える科学コミュニケーションを実践しました。
 消化管体験ツアーは,元々平成19年に「北大元気プロジェクト」として理学部の学生が始めました。その後,文部科学省,ノーステック財団,北海道,地元企業等の協力を得て,先端生命科学研究院を中心に遂行されている「食と健康」研究の成果を社会にわかりやすく伝えるアウトリーチ活動として発展してきました。子ども達に,ひいては社会に,「食べるということ」の真の意味を,消化管の機能と魅力を知ることから考えてもらおうというのが消化管体験ツアーの趣旨です。
 両日とも文部科学省旧庁舎6階の広い講堂から溢れるほどの来場者に対して,先端生命科学研究院自然免疫研究室の中村公則助教,創始者の一人で理学院修士課程2年の平 理沙さん,理学部生物科学科(高分子機能学)4年の川田綾香さん,金野真奈さん,佐々木康吉君らが,企業研究者やノーステック財団の方とともに,朝から夕方までほとんど休む間もなく展示説明を担当しました。口,小腸,大腸の大きな模型を作って,実際に食品や微生物になったつもりで子ども達にその中を通ってもらい,楽しみながら消化・吸収や免疫機能など重要な消化管の働きを理解してもらいました。
 今年の文部科学省会場全体の参加者数は3,797名(うち子ども2,020名)に上り,過去最多を記録しました。参加者の皆さんからは「夏休みのよい想い出になった」,「混んでいて大変だったが,親子で楽しめた」,「来年もぜひ開催してほしい」などの感想が寄せられました。
大勢の親子で賑わう文部科学省会場の様子

大勢の親子で賑わう文部科学省会場の様子

(生命科学院・先端生命科学研究院)

前のページへ 目次へ 次のページへ