低温科学研究所では,3月27日(水)にロシア・極東海洋気象研究所と部局間交流協定を締結し,調印式を行いました。
調印式には極東海洋気象研究所からYuri Volkov所長ら6名,本研究所からは古川義純所長,江淵直人環オホーツク観測研究センター長,三寺史夫教授,大島慶一郎教授,西岡 純准教授,事務関係者の7名が出席しました。
ロシア・極東海洋気象研究所はロシア極東と太平洋エリアの海洋気象環境のモニタリングを行うために,1950年にウラジオストックに設立されたロシア政府直轄の研究機関です。海洋, 陸水,気象,生態系と多くの分野の研究者が在籍しており,近年ではサハリン油田の海洋環境への影響モニタリング等を精力的に実施しています。
本研究所で開催された調印式においては,古川所長が「相互の研究開発能力及び人材を活かして総合力を発揮し,国際的に連携することにより,双方の研究所の交流を促進し,研究と教育の発展に重要な役割を果たしたい」と抱負を述べました。極東海洋気象研究所のYuri Volkov所長からは「締結により,両研究所がより一層協力し合い,環オホーツク地域の寒冷圏科学の発展に寄与したい」と発言がありました。
調印式の後には協定締結を記念してワークショップおよび懇親会が開催され,両研究所の今後の教員・大学院生の派遣や受入,共同研究の実施等,積極的な交流連携が期待されます。