部局全学ニュース

文学研究科FD研修会「セクシャル・ハラスメントの防止等のために
文部科学省職員が認識すべき事項についての指針」を開催

 文学研究科・文学部では,かねてより部局内に学生相談室を設置する等の対策によって,さまざまなハラスメント問題への対応を強化してきました。平成24年度も,3月4日(月)に人文・社会科学総合教育研究棟W409において,平成23年度に引き続き,ハラスメント問題をテーマにしたファカルティ・ディベロプメント(FD)研修会を開催いたしました。
 本年度は,講師に道央法律事務所の弁護士である上田絵理氏をお招きし,「大学におけるセクハラ・パワハラをどのように防いでいくか」と題してご講演いただきました。
 上田弁護士から最初に,近年におけるいわゆるセクハラ,パワハラ,またアカデミック・ハラスメントの現況をお話しいただいた後,「セクシャル・ハラスメントの防止等のために文部科学省職員が認識すべき事項についての指針」等に基づいて,セクシャル・ハラスメントやアカデミック・ハラスメントとはどういうものかということについて詳しく解説していただきました。さらに,ハラスメント関連の裁判の事例をいくつかとりあげて,より具体的にハラスメント問題の実態を示していただきました。そして,さまざまなハラスメントの加害者とならないために普段から注意すべき点,あるいは,万が一加害者となった場合の責任や被害者の救済方法などについても明快にご教示され,最後に我々一人ひとりの意識改革の重要性をご指摘いただきました。
 講演には40名あまりの教職員や専門研究員らが参加し,熱心に耳を傾けておりました。講演後,短い時間ではありましたが,聴衆からいくつか率直な質問が出され,有意義な意見交換のひと時をもつこともできました。
 本研究科・学部では,今後もこのような研修会等を積極的に開催していくことによって,さまざまなハラスメントの防止に真摯に取り組むとともに,よりよい充実した教育研究環境の構築に努めていきたいと考えております。

(文学研究科・文学部)

前のページへ 目次へ 次のページへ