6月10(月),学術交流会館で防災フォーラム「大規模災害に備えて」を開催しました。
今年の4月に国土保全学研究室(連携研究部門融合研究分野)が寄附講座として開設されたことを記念するとともに,本格的な水害・土砂災害のシーズンを迎える前に改めて自然災害に対する関心を市民や関係者にもっていただくことが目的です(毎年5月は水防月間,6月は土砂災害防止月間として様々な啓発プログラムが他機関でも実施されています)。
フォーラムの概要
基調講演 基調講演は奥野信宏 中京大学教授から「防災・減災と人の繋がり―先進国に相応しい安定感ある社会の構築―」と題する講演をしていただきました。奥野教授は公共経済学を専門とされ,内閣府・共助社会づくり懇談会の座長やナショナル・レジリエンス(強靭化)委員会の委員をはじめ,国土審議会の北海道分科会長等に就任されています。防災・減災だけでなく,新しい公共に関する国の政策立案の場面で幅広く活躍中です。 パネルディスカッション パネルディスカッションでは,1977年と2000年の2度にわたり有珠山の噴火対応にあたられた菊谷秀吉伊達市長をはじめ,北海道内外の災害対策に携わる行政関係者にパネリストをお願いし,災害対応時に苦労した点や現場で痛感した各種の課題について話題提供をしていただきました。パネリストからは,「有珠山噴火のような広域災害における対処の難しさ」や「市町村に対する国,道からの支援体制の必要性」などの意見が出されました。なお,ディスカッションの様子はNHK札幌放送局の夕方のニュースで放映されました。 感謝状 国土保全学研究室は一般財団法人砂防・地すべり技術センター(近藤浩一理事長)からの寄附金で運営されています。今回の寄附に対し,パネルディスカッションの終了後に山口佳三総長から近藤理事長に対し感謝状が贈呈されました。 |
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![]() パネルディスカッション |
![]() 感謝状贈呈 |
![]() 会場の様子 |
(農学院・農学研究院・農学部)