部局ニュース 保健科学研究院が「平成25年度FDワークショップ」を開催
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保健科学研究院が「平成25年度FDワークショップ」を開催

 保健科学研究院では,本年も多くの教員の参加のもと,保健学科FDと保健科学院FDを8月20日(火)に開催し,それぞれのテーマについて熱く語り合いました。
 保健学科FD第1部では,「ITの活用/学生による授業アンケートに基づく教育改善の再検討」というテーマで医用生体理工学分野山本 徹教授は「クリッカーを利用した講義」を,健康科学分野竹内文也准教授は「ELMS(Education and Learning Management System)を利用した講義」を講演しました。学部教育の中で如何にして学生を講義へ集中させるかが,重要な課題です。クリッカーを利用することで講義に対する学生の集中力を高め,講義の理解度を瞬時に判定する手法は,一層の普及が望まれると思いました。また,ELMSを利用した講義も魅力的です。
 保健学科FD第2部では,「学生による授業アンケートに基づく教育改善の再検討」というテーマで,パネルディスカッションを行いました。これは,従来,学生による「教員評価」は本学で行っていましたが,本年度からは学部で行うことになった背景があります。そのため,本年度から学生の携帯端末から教員評価を行う新しい試みを保健学科で始めました。本年度の調査理念,調査方法,調査結果などについて報告を受け,一層の普及に向けての問題点などを話し合いました。
 保健科学院FDでは,英語による講義の取り組みと高等教育推進機構による支援の現状について,高等教育推進機構の細川敏幸教授に講演を依頼しました。もちろん,英語で講義するだけが国際化ではありませんが,多くの留学生を抱える現状で,英語での講義は必須になりつつあります。また,新渡戸カレッジに入学した学生は3年次に英語による専門科目を受講することも義務づけられています。細川教授からは,他学部での大学院講義を英語で行っている取り組みが報告され,保健学科として極めて有用な内容でした。また,英語で講義を行うマニュアル本が紹介され,保健学科教員全員に配布されました。これらを利用した取り組みが一層進むことを願います。
 今回からFDを午後6時から同9時までとしました。その理由は,今までの様に教員が丸一日FDに参加するには無理があること,毎回,教員の8割近い参加があることから,1回の開催時間を減らし,代わりに毎年参加する教員をさらに増やした方がよいとの考えからでした。
 最後に,熱心に討論していただいた教員の皆様,FD開催を支援いただいた事務職員の皆様に心よりお礼申し上げます。
高等教育推進機構 細川教授

高等教育推進機構 細川教授

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

(保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科)

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