
「スポットスキャニング照射技術」は,陽子線ビームを細いまま高速で移動させながら,腫瘍の形状に沿って照射する技術で,これによってさまざまな形状や大きさの腫瘍への治療が可能となります。「動体追跡照射技術」は,腫瘍近くに金マーカーを埋め込み,呼吸などで動く腫瘍の動きを追跡し,金マーカーが計画位置に来た時だけ放射線を照射することにより,健康な部位への照射が抑えられる技術です。
この陽子線治療センターの竣工を記念して,3月17日(月)に,最先端研究開発支援プログラムによる5年間の研究成果報告を兼ねた竣工披露式及び開所式を挙行しました。
竣工披露式では,山口佳三総長,白


引き続き医学部学友会館フラテに会場を移して行われた開所式では,山口総長,寳金病院長の挨拶の後,来賓紹介があり,山本一太科学技術政策担当大臣(中野 節審議官代読),土屋定之文部科学審議官,増山壽一北海道経済産業局長,高橋はるみ北海道知事,上田文雄札幌市長,長瀬 清北海道医師会長及び川村日立製作所取締役会長から来賓挨拶がありました。また,白

催しの間にはセンターの内覧会や報道機関向けにデモンストレーション等も披露しました。全日を通し,のべ190名の方々が参加し,センター開所に関する一連の行事が成功裡に終了しました。
今後は,北海道大学病院の理念である先進的な医療の開発と提供を実現するため,先進医療申請に向けて臨床症例を実施し,道内外にとどまらず,海外からの患者受け入れも視野に入れ,ひとりでも多くの患者に安心・安全な医療を提供していきたいと考えています。