学生の国際性を涵養し,国際社会の発展に寄与する人材の育成を目指す目的で平成25年4月に開設した「新渡戸カレッジ」の平成26年度入校式・合宿を5月10日(土)・11日(日)に高等教育推進機構で行いました。
入校式には,山口佳三総長(新渡戸カレッジ校長),數土文夫北海道大学連合同窓会会長(同副校長),新田孝彦理事・副学長(同校長代理),山口淳二副学長(同副校長)をはじめ,理事・学部長等が出席するとともに,新渡戸カレッジフェロー(同窓生)20名,及び第1期生,第2期生のカレッジ生が参加しました。
式典では山口校長から「カレッジ生の1期生や2期生の皆さんが,新渡戸稲造の精神に則り,このカレッジの伝統を作り上げることを期待している。新渡戸カレッジとともに歩みながら自らの「夢」を膨らませて欲しい。夢の実現のため北海道大学は同窓生とともに全力で応援する」と奮闘を大いに期待する告辞がありました。
続いて,昨年度からの継続フェロー10名,平成26年度からの新任フェロー10名の合計20名のフェローの紹介がありました。その後,在校生による祝辞として工学部2年眞部夢大さんからの歓迎の挨拶に続き,入校生を代表して総合教育部1年吉水久乃さんから「将来研究者として海外で働くという希望のために,新渡戸カレッジで自分の力が発揮できるすべを身につけたい」と抱負が述べられました。引き続き,昨年入校した第1期生のカレッジ生から特に積極的に活動した学生に対して優秀者表彰式を行いました。
入校式の最後には數土副校長からカレッジ生に向けて大学での学びについて講話があり,「大学は学びの場である。チャレンジすること,我慢強くなること,夢を持つことが重要である」とクラーク博士や新渡戸稲造,内村鑑三にも触れながら熱く語られました。
今年度は入校式後の午後より2日間学内合宿が実施され,ガイダンスの他,新渡戸稲造の精神,文学研究科ラフェイ特任准教授が講演,フェローとカレッジ生が意見交換するグループ・ミーティングといったプログラムにより,カレッジ生はフェローやグループの学生,他のカレッジ生と交流を深めました。
本学が実施する特別教育プログラムとして,学部教育と並行してグローバル社会のリーダーに必要とされるスキルを学ぶ「新渡戸カレッジ」は,平成24年度文部科学省グローバル人材育成推進事業に採択された事業です。平成25年4月に初めてのカレッジ生129名が入校し,平成26年度には第2期生と合わせてカレッジ生は399名となりました。今後,カレッジ生は,留学支援英語,多文化交流科目,フィールド型演習,海外留学など,卒業までに15単位以上の授業科目の修得を目指すこととなります。