本学では国立大学法人北海道大学化学物質等管理規程に基づき,化学物質を取り扱う全ての者に対して毎年「化学物質取扱講習会」を実施しています。今年度は安全衛生本部とサステイナブルキャンパス推進本部環境保全センターが中心となって,札幌キャンパスと函館キャンパスにて計15回開催し,合計1,800人近くの参加者が集まりました。
講習会では,昨今注目を集めるハザードとリスクをベースとした化学物質管理の考え方を基調に,化学物質の危険有害性の分類,法令遵守と安全配慮義務の関係といった総論から,代表的な法規制の考え方と最近の動向,さらには実験室でのSDS(安全データシート)の活用方法や実験器具の洗浄操作など具体的な留意事項まで,映像資料等も交えながら化学物質管理に関する幅広い内容を紹介しています。受講終了後のアンケートでは「わかりやすかった」「勉強になった」といった好意的な意見が大半を占めており,現場での化学物質の取扱いに役立つものと確信しています。
なお,本講習会は毎年開催しています。初めての方だけでなく,すでに受講経験のある方も,年に1度の復習の機会として毎年積極的に受講するようお願いします。
講習会の内容
1.実験室で化学物質を取扱う際の注意点
(担当:澤村正也教授(安全衛生本部副本部長),川上貴教准教授(安全衛生本部))
2.廃液の取扱いについて(担当:松藤敏彦教授(環境保全センター長),一部代理)