水産学部では,附属練習船おしょろ丸X世が7月28日(月)に竣工し,8月1日(金)に函館市国際水産・海洋総合研究センターで竣工披露式を挙行しました。
竣工披露式では,山口佳三総長の挨拶に続き,佐野 太文部科学省大臣官房審議官,高橋はるみ北海道知事(代読:宮内 孝北海道渡島総合振興局長)からそれぞれ祝辞をいただき,木村暢夫おしょろ丸代船建造小委員会委員長より建造経過報告がありました。その後,おしょろ丸X世が着岸している岸壁へ移動し,関係者10名によるテープカットが行われ,木省吾おしょろ丸船長と大和田真紀三等航海士の案内のもと,順次船内縦覧を行いました。
続いて,ロワジールホテル函館で行われた竣工祝賀会では,安井 肇水産学部長の挨拶の後,田中孝雄三井造船株式会社代表取締役社長,工藤壽樹函館市長,横山 清北水同窓会長より祝辞をいただき,その後関係者16名による鏡開きが行われました。佐伯 浩前総長による祝杯の発声により祝宴が始まった会場では,おしょろ丸X世の建造風景や船内業務などが映像で紹介され,新船の誕生に歓談が尽きない中,嵯峨直恆弘前大学食料科学研究所長の乾杯により,盛会のうちに終了しました。
また,8月2日(土)に行われた一般公開には,市民や同窓生など約1,500名もの見学者が訪れ,船員に質問をしたり熱心に写真を撮るなど,普段目にすることのできない船内の雰囲気を楽しんでいました。
本船は全長約78.27m,幅13m,総トン数は1,598トン,最大搭載人員は99名(うち学生60名)です。格納型フィンスタビライザーにより船体動揺を低減し,荒天時でも海洋観測を継続することが可能となりました。また,8,000m級ウインチや最新型の海底地形探査装置も備え,研究室及び学生実習室も拡大し,海洋での「教育プラットフォーム」として人材育成及び調査研究等を今まで以上に進めていくことが期待されます。