北の鉄道風景

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北限の鮎釣り

北限の鮎釣り

2010.8.16 函館本線 黒松内〜熱郛(黒松内町)

 清流の魚として高名な鮎の生息北限は宗谷管内の天塩川とされているが,生息数の観点で見た場合,実質的な北限は後志管内の河川となる。同管内の黒松内町を流れる朱太川は,北限の鮎釣りが楽しめる川として広く知られている。写真は黒松内町の郊外を流れる朱太川と函館本線が交差する地点である。夏空を背景に鉄橋を渡る列車を撮ろうと思い,撮影準備を済ませて列車の通過を待っていたところ,2人の鮎釣り師が上流側から釣り下ってきた。鉄橋のすぐ側で釣り師たちが鮎釣りを再開した直後に,小樽行きの単行列車が駆け抜けていった。

情報科学研究科 准教授 山本 学

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