北海道大学病院は,10月19日(日)〜25日(土)の日程で,ロシア極東地域の医療機関等との連携促進を目的に,本院国際医療部,経済産業省北海道経済産業局,北海道庁,北海道銀行などから組織された代表団として,ロシア極東地域のウラジオストク,ハバロフスク及びユジノサハリンスクを訪問しました。
本ミッションでは,ロシアの医療施設の視察や現地医師との意見交換を行い,寳金清博病院長から陽子線治療センターの紹介,豊嶋崇徳教授から日本の医療保険制度や本院の先進的な医療,国際化構想の今後の展開などについて紹介がありました。
また,ハバロフスク地方腫瘍センター,極東連邦大学メディカルセンターでは交流協定締結に向けた議事録への署名を,国立極東総合医科大学では国際交流協定が締結され,医師や学生,研究者等の国際的な学術交流を進めていくことで双方が合意しました。
ロシアでは医療機器のインフラ整備は急速に進んでいますが,それを扱う技術者の人材育成が追いついていないのが現状です。今後は,人材交流を進め,将来的には,ロシア極東地域で治療が難しい患者を北海道大学病院に受け入れる体制を整える予定です。