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北方生物圏フィールド科学センターで畜魂祭を挙行

 北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場では,10月24日(金)午後1時から,アグリフードセンター傍に位置する畜魂碑前において,教育・研究に供された家畜の供養のために畜魂祭を執り行いました。さわやかな秋晴れの下,山田敏彦農場長をはじめとする本センターの教職員,本センターを利用する農学部等の教職員・学生など約50名の関係者の参列がありました。
 本センター生物生産研究農場では,自給飼料を主体とする物質循環型の持続的な家畜生産を継続して行ってきており,様々な教育・研究に用いられています。また,家畜用飼料作物の生産から,それらを利用した家畜生産を行い,得られた生産物を加工して製品を製造するという一連の流れを教育の中心としています。これらの教育・研究活動に対して,多大な貢献をした家畜・家禽に感謝し,その御霊を供養するために毎年畜魂祭を行っています。
 はじめに山田農場長の挨拶の後,参列者全員で畜魂碑に拝礼しました。その後,中小家畜生産研究施設,酪農生産研究施設,畜産製造施設より,家畜・家禽の飼養頭数や利用実績等の報告がありました。
 最後に山田農場長から,「北海道では輸入飼料高騰により経営が悪化し,廃業に追い込まれる酪農家が増えているのが大きな社会問題となるなど畜産を取り巻く情勢には厳しいものがあり,早急に,足腰が強い畜産の生産技術体系の確立が求められている。その中で,北大農場では,自給飼料生産を基盤とした酪農をはじめとする畜産の生産システムの実証を展開中であり,また,環境に配慮した持続的な家畜生産に向けたシステム構築を使命と考えている」ことなどが述べられました。
利用実績等の報告をする職員

利用実績等の報告をする職員

山田農場長の話を聞く参列者

山田農場長の話を聞く参列者

畜魂祭に御神酒を捧げる山田農場長

畜魂祭に御神酒を捧げる山田農場長

(北方生物圏フィールド科学センター)

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