教育学部でESDキャンパスアジア・プログラム2015
(北大プログラム)を開催
 北大プログラム終了後の集合写真 |
教育学部では,「社会の持続可能な発展にとって教育のもつ役割は何か?」を主題とした双方向型短期留学支援事業であるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育)キャンパスアジア・プログラムを,韓国・高麗大学校とソウル国立大学校,中国・北京師範大学及びタイ・チュラロンコン大学と連携して,2011年から毎年開催しています。
今年度の北大プログラムは8月19日(水)から28日(金)までの10日間の日程で開催しました。2日目には韓国・高麗大学校の權 大鳳教授(教育学)をお招きし,世界で活躍する人的資源について,基調講演を行いました。その後,学生たちは大学ごとのグループに分かれ,自国の人材育成の課題と現状を報告し,意見交換を行いました。5日目にはフィールドワークのため,1泊2日の日程で日高管内平取町を訪れました。平取町ではアイヌ民族の伝統的な舟下ろしの儀式「チプサンケ」に参加し,事前学習で学んだ内容をもとにアイヌ民族文化に対する更なる理解が深まりました。8日目の午後からは4カ国の学生たちが5つのグループに分かれ,英語での発表に向けて準備を行いました。グループ発表では,性的マイノリティ,自殺,環境問題などをテーマに発表し,自国での現状と照らし合わせ,白熱した議論が行われました。グループ発表終了後はアジアの4大学の学生に修了証書と記念品の授与が行われました。立食形式での夕食会の最後には参加者全員での記念撮影が行われ,実りのある交流がもたれました。
今後は北大生側が4大学を訪れ,各大学で今回同様のプログラムに参加し,最終報告会を経て今年度の全日程が終了する予定です。本プログラム終了後,5年先10年先と学生たちの繋がりが継続し,社会の持続可能な発展のために寄与されることが期待されます。
 講演する權教授 |
 チプサンケに参加する学生 |
(教育学院・教育学研究院・教育学部)