プレトリア大学は,2011年,ヨハネスブルグの附属ビジネススクールに日本研究センターを開設し,日本経済や日本的経営に関する研究や人的交流を行ってきましたが,今般,その研究対象を日本文化も含めたかたちで拡大し,人文学部のあるメインキャンパス(首都プレトリア市)へ移転することとなりました。日本留学フェアは,この日本研究センター移転の記念行事の一環として,本学と同センターにより共同で企画し,在南アフリカ共和国日本国大使館の全面的な協力を得て,現地大学生等を対象に開催したものです。
フェア前日の16日(水)夕刻,日本・南アフリカ双方の関係者列席のもと日本研究センターの移転・開所式典が行われました。廣木重之在南アフリカ共和国日本国大使,ムジュワラ南アフリカ共和国科学技術省事務次官に続いて,本学上田一郎理事・副学長が,日本からフェアに参加した8大学
17日(木)午前には「学術交流のための合同ワークショップ」を実施しました。プレトリア大学,及び本学を含むフェア参加8大学から約60名の教職員が参加し,獣医学,工学,保健学等,9つのグループに分かれ,研究紹介や今後の大学間交流に向けた話し合いが行われました。
日本留学フェアは,前日に学生デモ実施に関する情報が流れ,一時開催が危ぶまれましたが,そうした風評にも関わらず,開催時間前から大勢の学生たちが会場に詰め掛けました。デモは実際には行われず,無事フェアを開催することができました。フェア前半のセミナーでは,独立行政法人日本学生支援機構から日本留学に関する基本情報や奨学金の紹介,JICA南アフリカ共和国事務所からアフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)の概要説明,コマツ南アフリカ株式会社から社員を日本留学させた体験談と日本留学希望者への期待が述べられ,その後,フェア参加大学による大学紹介が行われました。
後半の個別相談会では,日本学生支援機構,JICA,及び参加大学がブースを出展し,日本留学に関心を持っている学生の相談に対応しました。また,資料参加した11大学
本フェアでは,最終的に300名を超える学生が来場し,準備していた資料・パンフレットは早々に無くなりました。個別相談者からは,希望する専門の内容や手続きなど,非常に積極的かつ具体的な質問がなされ,アフリカの学生の日本留学に対する関心やモチベーションの高さが感じられた1日でした。
18日(金)には本学を含む3大学でザンビア共和国を訪問し,ザンビア大学と在ザンビア共和国日本国大使館へ表敬訪問を行い,今後の大学間交流に関して意見交換を行いました。また,今回の上田理事・副学長の訪問にあわせて,北海道大学同窓会立上げに関する準備会合をザンビア大学獣医学部において開き,今後の計画について協議しました。
本学ではルサカオフィスを起点に,今後もアフリカ・サブサハラ地域の大学や関係機関との連携を拡大し,同地域において日本留学を促進するためのイベントや様々な活動を実施します。
※1 大阪大学,国際大学,筑波大学,東京外国語大学,東京農工大学,長崎大学,鳴門教育大学,北海道大学
※2 小樽商科大学,京都大学,慶應義塾大学,政策研究大学院大学,東京国際大学,東京大学,東北大学,文化ファッション大学院大学,三重大学,横浜国立大学,琉球大学



