10月27日(火),百年記念会館大会議室において,工学研究院に9月30日まで開設されていた寄附分野「エコセーフエナジー分野」の閉講式並びに10月1日に新たに開設された「循環・エネルギー技術システム分野」の開設式を開催しました。
エコセーフエナジー分野は,平成24年10月に工学研究院環境創生工学部門に3年間の寄附分野として設置され,次世代に向けた安全・安心な再生可能エネルギーの普及促進のために,バイオマス(廃棄物系,未利用,資源作物)利活用を中心とした,技術,環境,経済,社会を考慮した実行可能な技術・システム及び事業展開の提案を行うことを目的に活動してきました。閉講式では,名和豊春工学研究院長からの開会の辞の後,山口佳三総長から挨拶があり,続いて山口総長より寄附会社の代表者へ感謝状が贈呈されました。その後,寄附会社を代表して日立造船株式会社常務取締役環境事業本部長の三野貞夫氏よりご挨拶をいただき,エコセーフエナジー分野の藤山淳史特任助教が3年間の活動報告を行いました。最後に,エコセーフエナジー分野の古市 徹客員教授から閉講にあたっての挨拶がありました。
循環・エネルギー技術システム分野は,いであ株式会社,岩田地崎建設株式会社,有限会社エネルギーシステム研究所,応用地質株式会社,小川建設工業株式会社,鹿島建設株式会社,大成建設株式会社,日立造船株式会社,八千代エンジニヤリング株式会社,以上9社からの寄附金により工学研究院に新たに設置された寄附分野です。開設期間は10月1日から平成30年9月30日までの3年間で,その間,社会問題を解決して社会に貢献する社会技術として,バイオマス(廃棄物系,未利用,資源作物)を中心とした安全・安心な再生可能エネルギーの普及化促進技術システムと,廃棄物のリサイクル・処理技術の効率化と採算性向上を目指した技術システムの研究開発をすることとなっています。寄附分野教員として,古市客員教授,藤山特任助教が就任し,研究の推進及び大学院生の指導にあたっています。開設式では,古市客員教授,山口総長から挨拶があり,続いて山口総長より寄附会社の代表者に感謝状が贈呈されました。その後,北海道環境生活部環境局長の築地原康志氏より来賓のご挨拶をいただきました。次いで寄附分野の世話役である循環計画システム研究室の石井一英准教授より寄附分野の紹介があった後,各寄附会社の代表者より今後の抱負についてご挨拶がありました。最後に,名和工学研究院長から改めてご寄附をいただいた関係者の皆様に御礼の挨拶がありました。
閉講式及び開設式終了後は,京王プラザホテルにて懇親会が開催され,名和工学研究院長をはじめ学内外の多くの関係者が参加し,今後の寄附分野の発展を祈念しました。