北海道大学病院卒後臨床研修センターでは,9月26日(土),10月17日(土),北海道大学病院会議室棟症例検討室にて,第12回北海道大学病院指導医のための教育ワークショップ(指導医講習会)を開催し,道内の臨床研修施設から46名の指導医が参加しました。
新医師臨床研修制度が導入された平成16年度以降,研修医を指導する医師の役割はますます重要になっており,本院では毎年,北海道内の教育病院における指導医の資質向上と,適切な指導体制の確立を目的として,このワークショップを開催しています。
今年度は学外より宮田靖志先生(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター),安井浩樹先生(名古屋大学),川口篤也先生(公益社団法人北海道勤労者医療協会勤医協中央病院),岸田直樹先生(一般社団法人Sapporo Medical Academy)を講師として招聘し,6名の学内講師及び13名のタスクフォース(世話人)の協力を得て開催しました。
本ワークショップは10のトピックスに焦点を当てたセッションに分かれており,各セッションでは「研修医のメンタルヘルス」「プロフェッショナリズム」等をテーマとした講義の後,グループ討論・ロールプレイ・全体発表等を通して,参加者同士が互いに学び合い考えを深めました。
全日程終了後,平野 聡卒後臨床研修センター長より,参加者代表として医学教育推進センターの小野澤真弘先生へ修了証が手渡されました。
計16時間にわたる濃厚な講習会を修了した参加者からは「普段意識していなかった指導方法・評価について見つめ直す機会となった」「従来考えていた指導・教育のイメージとは異なる考え方や手法の必要性がわかり学ぶことができた」等の感想が寄せられ,実りある講習会となりました。