部局ニュース

観光学高等研究センター,メディア・コミュニケーション研究院で
ジョイントワークショップを開催

 観光学高等研究センターでは,メディア・コミュニケーション研究院及び琉球大学大学院観光科学研究科との共催により,2月5日(金)午後1時から同4時30分まで,メディア・コミュニケーション研究院608室において,観光研究ジョイントワークショップ「北海道,沖縄から考える『地方創生』」を開催しました。このワークショップは,「資源の再配分」による資金を活用して実現したものであり,本学,琉球大学からそれぞれ2名の教員が,洞爺湖町,美瑛町,南城市,粟国島の事例に即して,観光による地方創生の可能性と課題について発表した後,行政と民間との協働,地方文化の観光資源化,体験型消費,あるいは観光を媒介とした新しい公共の構築といった諸論点について問題提起を行い,引き続く総合討議において課題の克服に向けて相互の知見の共有を試みました。北海道と沖縄という,地理的に遠く隔たり,また広大な自然と島嶼部の伝統文化という対照性が一見すると際立っているように思える2つの地域において,観光による地方創生というアプローチで考察を試みれば多くのトピックが共有されていると確認できました。さらにまた,本学と琉球大学の間で初めて試みられた観光研究に関わるこの協働の場を足がかりにして,今後も研究者間及び学生間の交流を継続しつつ,北と南から他の研究組織も巻き込むようにして観光研究のコンソーシアムにつなげていきたいとの認識に至り,その意味においても大変有意義な学術セッションとなりました。
琉球大学教員による発表

琉球大学教員による発表

総合討議の様子

総合討議の様子

(観光学高等研究センター,国際広報メディア・観光学院,メディア・コミュニケーション研究院)

前のページへ 目次へ 次のページへ