3月15日(火)・16日(水)の2日間にわたり,工学部フロンティア応用科学研究棟において,工作技術フォーラム実行委員会主催,技術支援本部(工作・観測系グループ)共催による,「平成27年度工作技術フォーラム」を開催しました。本フォーラムは,今回で6回目の開催となり,本学の技術職員34名のほか,埼玉大学,函館・釧路・旭川工業高等専門学校の技術職員,計39名が参加しました。
初日は,菅原隆之グループ長の開催挨拶に引き続き,埼玉大学の山崎次男主任技師から「埼玉大学総合技術支援センターの紹介」と題し,組織化に向け大学技術職員の役割の変化等について,組織改編当時のお話を交えた講演をしていただきました。その後,本学と道内他機関の技術職員による延べ12件の技術発表があり,非常に活発な質疑応答が行われました。また,2日目には,企業4社をお招きし,最先端の技術とその発信力を学ぼうと,今回初めての試みである「企業による勉強会」を開催しました。各社30分間の講演の後に,実際にパネルや加工サンプルなどを用意していただき,展示会を行いました。各企業のブースでは情報交換や積極的に質問する技術職員の姿が多数見られました。
事後のアンケートでは,「他職員の業務を聞いて刺激を受けた」「モチベーションが上がった」「企業の発表や展示は工作に役立つ」等の感想が寄せられました。
本フォーラムは,技術職員の技術やプレゼン能力などの資質向上及びグループ内の連携を向上させ,より充実した研究教育支援体制を整えるための重要な活動の一つとして,技術支援本部の工作・観測系グループが自発的に開催しています。特に,今回からは各部局から実行委員を選出し,小単位の会議を開くことで,技術職員の意見を集約するシステムを構築できたことは大きな成果と捉えています。さらに,通常の業務遂行能力だけではなく,企画力や組織運営力も習得できる場になると考えています。すでに来年度の企画も進んでおり,今後も多くの関係者の参加を期待しています。