3月2日(水),フロンティア応用科学研究棟1階セミナー室において,第12回「食と健康」研究会を開催しました。今回は,世界が注目している「日本食」の素晴らしさを,科学的・多面的に検証するための国家プロジェクト,農林水産省異分野融合共同研究「医学・栄養学との連携による日本食の評価」の補完研究「日本食によるストレス・脳機能改善効果の解明」の平成27年度成果報告会として開催しました。
はじめに,研究代表の医学研究科神経病態学講座精神医学分野の久住一郎教授の開会挨拶,研究概要の説明に続いて,同じく豊巻敦人特任助教,古賀農人特任助教より「日本食と脳機能との関連の検討」として,神経生理学的知見,生化学的知見から,それぞれ発表がありました。
後半は,大阪市立大学健康科学イノベーションセンターの渡邊恭良所長より「抗疲労素材を多く含んだ日本食の機能」について発表され,研究チームが実際に開発した抗疲労食メニューを用いて行われた試験の結果等が報告されました。
参加者からは多くの質問や活発な意見交換が行われ,この研究分野への関心の高さ,期待の大きさがうかがえました。
なお,「食と健康」研究会は今回で終了し,次回からは「食科学プラットフォームセミナー」として,より一層「食」に特化したテーマで開催することになりました。
新しいセミナーの事務局は,引き続き産学・地域協働推進機構が担いますが,今後も皆様の期待に応えられるよう,新たなプロジェクト形成に向けて関係者のご協力を得ながら具体的な成果の創出を目指していきます。
この研究分野に興味のある学内研究者は,お気軽にお問い合わせください。
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