役員便り  ※今号は,特定事項(総合IR室)を担当する役員以外の副学長である吉見 宏教授に寄稿していただきました。

副学長 吉見  宏

総合IR室:情報を集約・分析して,持続的な発展を目指す

副学長 吉見  宏 (よしみ ひろし)

 4月1日付で副学長に任ぜられ,分担する職務として総合IR室担当となり,併せて総合IR室長を命じられました。

総合IR室の設置

  2014年8月に,本学は「北海道大学近未来戦略150」を公表し,創基150周年を迎える2026年に向けた中長期的な戦略を明らかにしました。そこでは,5つの目標のうちの一つとして,総長のリーダーシップの下で組織,人事,予算制度改革を行うこと,これにより持続的な発展を見据えた大学運営を行うことが示されています。そのための計画骨子の一つに,「教育,研究,運営に関する情報を収集・分析し,諸活動の改善を支援するとともに,外部に対する説明責任を果たすIR(Institutional Research)を推進する」ことが挙げられています。その遂行のために,昨年7月1日,総長直轄の組織として総合IR室が設置されました。

大学のIRとは

 一般にIRというと,株式公開企業等が,投資家に対して自社の財務情報を中心とした情報を提供することを指しますが,これはInvestor Relationの頭文字を取ったもので,本学の総合IR室が担うIRはもちろんこれとは異なります。
 大学には様々な情報がありますが,必ずしも継続的に作成されていない,あるいは学内に点在し,共有されていないのが実情です。それは,本学のような大規模大学では特に顕著といえます。一方で,総長のリーダーシップによる大学運営は,今後一層求められるところです。総長が適時適切に意思決定を行うために,そのよりどころとなる情報を集約し,その調査研究を行うこと,それが大学におけるIRの役割です。もちろんその結果は,大学内外に向けて発信されます。
 大学のIRは,我が国のすべての大学にとって重要な取り組みですが,まだ緒に就いたばかりの,試行錯誤的な活動でもあります。規模の大きな国立大学で,総長直轄のIR組織を持つこととした本学の姿勢は,我が国の他の大学から注目されているところでもあります。

北海道大学ファクトブックの公表

 昨年7月に発足以降,総合IR室は,まず本学にある情報の収集と,比較可能な他大学の情報の収集を行ってきました。その結果,本年3月に「北海道大学ファクトブック」を作成し,公表しました。冊子版も作成していますが,学内向けには,本学ホームページ(学内専用教職員用ページ)にも掲載しておりますので,ぜひご覧いただければと思います。
 本年以降も,比較可能な情報を蓄積するために「ファクトブック」掲載情報のブラッシュアップを行っていきます。それとともに,情報の調査研究も進めていくこととし,特に総長からの下命に基づいたテーマで分析をしていくこととします。


IR推進にご協力ください

 総合IR室では,情報の集約のために,日常的に多くの情報を作成する主要組織には,IR連絡員の設置をお願いしております。IR連絡員を通じ,あるいは各部局の事務部を通じまして,今後,総合IR室から情報提供のお願いをすることも多かろうと思います。教職員の皆様には,総合IR室の活動にご理解をいただき,ご協力をお願いいたします。また,「ファクトブック」などを通じ,ぜひ本学の現状について関心を寄せていただき,本学の抱える課題について共通認識をお持ちいただければと存じます。
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