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北海道大学×技術ベンチャーセミナーを開催

 11月11日(金),学術交流会館において,北海道大学×技術ベンチャーセミナーを開催しました。企業の経営者,大学の教員,学生など約20人が参加し,大学発ベンチャー創業のノウハウについて,熱く語り合いました。プレゼンテーターには,ライラックファーマ株式会社の須佐太樹社長,Beyond Next Ventures株式会社の伊藤 毅社長を迎え,自らの体験に基づくベンチャー創業や創業支援について,悩みや障害の克服策も含めてお話がありました。
 北大発ベンチャーを本年4月に立ち上げた須佐社長には,今まで関係したベンチャーへの誘いやチャンスに参加しなかった経験をもとに「なぜ今年4月にベンチャーを立ち上げる決断をしたのか」について説明していただきました。本学の内外で創業するかしないかについて思い悩んでいる方々にとって,決断に至る判断基準を提供していただけたと思います。
 大手ベンチャーキャピタルでの成功例を元に,スピンアウトして自らファンドを集め,Beyond Next Ventures株式会社を立ち上げた伊藤社長には,大学のシーズレベルの研究成果を迅速に事業化につなげるアクセラレーションプログラム「BRAVE」の募集に至るまでの経緯をご説明いただき,ファンド集めに着手するきっかけや,出資にはまだ時間のかかるシーズレベルへの取り組みに至る思いを語っていただきました。
 会場は円卓方式の座席とし,講師と聴衆といった一方向の関係ではなく,問題を共有し,共同で解決するような雰囲気で進めることができ,ほとんどの参加者から発言がありました。大学のシーズをもとに起業を検討する際に最も問題になるのは,社長になるべき人材の発見とマッチングです。セミナーでは,ベンチャーキャピタルやベンチャー起業家は,社長の人材紹介のようなことをやってくれるのかという議論も行われ,道内で社長人材を探索した経験,首都圏の人材状況,ベンチャーキャピタリストがもつ人材ネットワークなどについて,情報交換が行われました。セミナー終了後も,名刺交換や個別面談などを含め意見交換がなされました。
 産学・地域協働推進機構では,今後も密度の高い創業の情報交換,意見交換を行うことができる機会を提供していきたいと思います。ご期待ください。
会場の様子

会場の様子

プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションの様子

(産学・地域協働推進機構)

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