人材育成本部のS-cubicでは,12月2日(金)に学術交流会館にて本年度第2回「赤い糸会&緑の会」を開催しました。
本会は,企業と若手研究者(DC,PD)との直接情報交換会であり,企業には若手研究者の高い専門性や総合力を理解いただき,若手研究者には企業の研究開発活動や企業における博士の活躍状況等を知ってもらうことで,相互理解を深め,視野の複線化,活躍フィールドの拡大を図ることを目的としています。
今回で「赤い糸会&緑の会」は通算30回目の開催となり,若手研究者の参加も回を重ねるにつれ増加し,10部局から42名(DC:40名,PD:2名),また,平成26年度末より採択された「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」で,東北大学から3名の若手研究者,さらに本学と個別連携しているお茶の水女子大学から2名,横浜国立大学から1名の若手研究者が参加しました。企業からは,各種業界から16社(33名),オブザーバ企業1社,オブザーバ大学3校,総勢40名の参加がありました。
本会では,冒頭の人材育成本部長の望月恒子教授による開会挨拶,赤い糸会担当の樋口直樹特任教授による趣旨説明の後,参加企業の皆様から業界動向や博士の活躍状況等の紹介が行われ,その後,若手研究者の自己紹介ポスター発表,企業ブースを訪問しての個別情報交換等が活発に行われました。
さらには,この「赤い糸会&緑の会」を通じて企業に就職した若手研究者の先輩方が今回は5名も企業説明会に参加し,後輩達に対して熱い思いを語ってくれました。
開催後の企業側のコメントから,「非常に有意義なイベントでした。個人的にも刺激を受けました」「自分が参加していた頃よりも,運営側,学生側含め更にブラッシュアップされていた」との声をいただきました。また参加した若手研究者からは,「意外な企業から興味を持ってもらうこともあった。視野が広がった」「企業の方と自分の研究内容や最近の業界の動向をお話しできる貴重な機会でした」といった嬉しい声が聞かれました。
終わりに,人材育成本部では以上の活動に加えて,企業事業所視察,Advanced COSA,J-window,キャリアパス多様化支援セミナー,キャリアマネジメントセミナー,また企業での長期インターンシップ等を通して,これまで以上に若手研究者の実践力を高めることへ注力して参りますとともに,コンソーシアム結成により,東北大学や名古屋大学が運営しているより多くの洗練されたプログラムを博士たちに提供できるようになりましたので,今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
なお,興味のある方は人材育成本部のホームページをぜひご覧ください。
◆http://www2.synfoster.hokudai.ac.jp