訃報

准教授 福嶋 正巳(ふくしま まさみ) 氏(享年53歳)

福嶋 正巳 氏  准教授 福嶋正巳先生が,平成28年12月11日に逝去されました。ここに生前のご功績を偲び,謹んで哀悼の意を表します。
 先生は,昭和38年茨城県水戸市に生まれ,土浦第一高等学校を卒業後,北海道大学水産学部に入学,卒業後は,同大学大学院理学研究科化学専攻修士課程,博士後期課程に進学され,同大学より博士(理学)の学位を授与されました。
 学位取得後,財団法人エネルギー総合工学研究所研究員,工業技術院資源環境技術総合研究所主任研究官,独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員を経て,平成18年4月から北海道大学大学院工学研究科助教授(その後,改組により大学院工学研究院准教授)として活躍されてきました。
 先生のご専門は,腐植物質を中心とした環境化学,触媒化学,分析化学であり,「バイオミメティック触媒と腐植物質のグリーンケミストリーへの展開」を研究室のテーマに掲げ,植物が腐ってできる腐植を使って人類が直面する諸問題の解決に精力的に取り組まれてきました。また,各種学協会活動等にも積極的に関わり,日本腐植物質学会副会長,日本分析化学会北海道支部副支部長を務められるとともに,腐植物質についての国際誌「Humic Substances」の編集委員長も務められました。腐植の研究においては間違いなく本邦における第一人者であり,世界的に有名な研究者でもありました。
 教育面では,全学教育科目,専門科目等を担当され,常に情熱をもって教壇に立たれていました。また,研究指導面では,いつも白衣を着て学生と一緒に実験を行い,学生に寄り添って化学の基礎を叩き込んでおられました。学生が素晴らしい研究成果を出した後に見せる先生の嬉しそうなお顔を忘れることができません。道半ばでの先生の逝去は,先生のご専門分野に限らず,本学にとっても大きな損失であり,誠に残念でなりません。
 このように,先生は資源環境化学の分野における教育研究活動に尽力されるとともに,特に腐植物質の研究の進展に多大な貢献をされました。
 ここに謹んで先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(工学院・工学研究院・工学部)

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