北大山岳会は昭和26年,北大職員レクリエーション団体活動の一環として,山岳またはスキー愛好の有志を以って組織された歴史と伝統ある親睦団体です。春から秋を中心に年5〜6回,日帰りで道内の山を登っています。今年度は太田山神社(5月28日),大雪山・旭岳(8月27日),積丹岳(9月17日),オロフレ山(10月15日)の4回の事業登山を実施しました。その中から天候に恵まれた太田山神社と大雪山・旭岳の山行を報告します。
太田山神社 5月28日(土)
太田山神社は久遠郡せたな町にあり,北海道で一番西に位置する神社です。神社の本殿は日本海に面した絶壁の中腹にあり,参拝には鉄梯子や鎖場の登下降が必要になり,日本一危険な神社と評判になっています。
登山口には立派な鳥居が建っており,鳥居をくぐると急な石段となっています。安全のためロープが張ってあり,これにしがみついて下を見ないようにして登りました。石段が終わると狭くて石がゴロゴロしている道になり,転倒者も出るほどでした。途中に女人堂が建っており,さらに30分ほど登ると,日本一危険な参拝の核心部が現れました。足元が滑りやすく手すりが錆びて朽ちている頼りない鉄橋を渡ると,絶壁の鎖場です。真下に広がる日本海を見ないようにしながら,丸い鉄輪が連なった全長7mの鎖場を一気に登りました。最後は本殿でお参りをして,全員無事に下山しました。
大雪山・旭岳 8月27日(土)
北海道に3つの台風が上陸するという極めてまれな夏となり,一時は登山が危ぶまれました。しかし,当日は比較的天気が良く,通行止めも解除されたため旭岳登山を決行しました。
旭岳ロープウェイ山麓駅からロープウェイに乗り込みました。当日は,遠くに十勝岳,忠別岳,トムラウシを望むことができるほど快晴でした。10分ほどで姿見駅に着くと,地獄谷の噴煙が吹き出ている様子が手に取るように見えました。歩き始めて15分ほどで姿見の池にたどり着きました。ここまでは観光客の姿も多く見られましたが,この先は足場の悪い登山道で,ザラザラした火山性の小石が滑りやすく,転ばないようにするのが大変でした。普段着でしかも子どもを背負って登る人,中国から一家で北海道観光に来た人,犬を連れた人もおり,それぞれに登山を楽しんでいました。2,000mを超える高度で酸素が薄く,息を切らしながら頂上を目指し,雄大なパノラマが広がる北海道の最高峰,大雪山・旭岳の頂上に到着しました。御鉢平を眼下に望み,雲海の下には緑のじゅうたんが広がっていました。標高2,290mの北海道で一番高い山に登ったという実感は何物にも代えがたい感動でした。


