平成20年10月に開講した探索病理学講座は,2期8年を経て,3月末にて無事任務を完了しました。本講座が開講した平成20年当時は,我が国の純粋な基礎医学研究のレベルは世界屈指でしたが,臨床研究の世界ランキングが低いため,臨床研究の発展が我が国には重要であるという風潮がある時期でした。探索病理学講座は「基礎研究の成果をいち早く臨床にフィードバックする」こと,すなわちそれが「トランスレーショナル・パソロジー」であり,この目的を実現する講座として誕生しました。
本講座を核として,毎年,北海道探索病理シンポジウムを開催し,国内外の第一線の研究者を交えて,活発な議論が行われ,30名以上の大学院生を含む100名以上が参加する会として,若手医師・研究者教育にも大きな成果をあげることができました。また,本講座から数多くの学術論文が出版され,学会発表が行われました。さらには多くの若者が門を叩き,現在国内外で活躍しています。特許申請は2件で,診療面ではがんの個別化医療が実現でき,国民に対して重要な成果があがりました。本講座から生まれた多くの成果はますます活用され,人材もますます活躍することと思います。
今回,主たる寄附者である社会医療法人 北斗 理事長の鎌田 一氏に,山口佳三総長から感謝状が手渡されました。
