ごあいさつ

北海道大学ホームカミングデー2018について
北海道大学総長 名和 豊春より
皆様へのごあいさつを掲載しています。

北海道大学総長 名和 豊春

平成30年8月
北海道大学総長

名和 豊春

 今回で7回目を迎える「北海道大学ホームカミングデー2018」は、9月29日(土)に開催いたします。

 キャンパスのいたる所で紅葉や銀杏が色づく季節の中、卒業・修了生が、母校に集い世代を超えた親睦を深めていただくとともに、北海道大学を応援していただいている地域の皆様とも交流を図り、力を合わせて本学の発展につなげて行きたいと考えています。

 北海道大学は、札幌農学校の建学の精神を尊重した「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」および「実学の重視」を研究・教育の理念とし、世界の課題解決に貢献するため、「世界トップ100を目指す研究・教育拠点の構築」と「北海道の地域創生の先導」という二つの使命を掲げています。夢を持って理想の大学像を大胆かつ具体的に示していけば、大学を取り巻く環境も良い方向に変化していくものであると実感しています。

 我が国を取り巻く環境は、世界的な人口の増加による食糧や資源の不足、世界経済のグローバル化、加えてICTやAIなどの先端技術の急速な発展によりこれまで想像すらしていなかった科学技術イノベーションが次々と生じてきています。

 北海道大学は社会と向き合い、常に変化し続け、熾烈な国際競争の中で、世界レベルの人材を輩出し続けることが責務であると考えています。その実現のためには、北海道大学に関わる方々がしっかりとつながり、世界的な課題を解決できるネットワークの構築が必要不可欠であり、卒業・修了生をはじめとする「校友」はそのネットワークの中心になるものと考えています。北海道大学は、「Not only four years, but also forty years」をモットーに、校友の皆様と北海道大学を応援していただいている地域の皆様との絆をいつまでも強く保ち続けてまいります。

 ホームカミングデーのキャッチフレーズは“Be Ambitious Again!”です。このキャッチフレーズには、142年にわたる長い歴史の中で本学が遭遇した、幾多もの困難な時期も乗り越えるのを支えてきた「Lofty Ambition」の建学の精神を今一度呼び起こし、「独立心と自律心を持つ豊かな北海道大学」を目指すという決意を込めているものです。

 「北海道大学ホームカミングデー2018」のプログラムは、全体行事と各部局・同窓会主催行事で構成しています。全体行事では、昨年9月にイグ・ノーベル生物学賞を受賞した農学研究院の吉澤和徳准教授による記念講演、学生からは新渡戸カレッジ・スクールでの活動報告や七大戦結果報告、奇術研究会からの報告とマジック、そして交響楽団による歓迎ステージのあと、恒例の「都ぞ弥生」斉唱を行います。また、今回初となる同窓会主催行事として、恵迪寮同窓会、交響楽団共催による『エルムの森コンサート』を開催します。この他にも各部局や同窓会主催行事も盛りだくさん開催いたします。

 皆様には、ぜひお誘い合わせのうえ、9月29日(土)にこの自然豊かなキャンパスで、「北海道大学のいま」をご覧いただき、本学のさらなる発展に向けて、皆様と共に歩んで行けることを切に願っております。

平成30年8月
北海道大学総長

名和 豊春