総長挨拶

ホームカミングデー2025を迎えて

 令和2(2020)年10月、北海道大学総長に就任してから、今回のホームカミングデーで丸5年になります。本学卒業生や関係者の皆様におかれましては、日頃より本学の教育・研究・社会共創にご支援・ご協力を賜り、改めてお礼申し上げます。

 北海道大学は2026年に創基150周年を迎えることから、一昨年からホームカミングデーを創基150周年カウントダウンイベントとして位置付け、学生・教職員はもちろん、本学の大切なステークホルダーの皆様とともに、機運醸成を図っているところです。

 全学行事の歓迎式典では、いよいよ1年後に迫った創基150周年記念式典や記念イベントについてご紹介します。また、工学研究院の石井一英教授による「地域資源の循環を中心とした異分野連携・融合研究」と題する講演や、本学学生による第64回七大学総合体育大会の報告、創基150周年に向けた取組の紹介も行います。

 部局行事としては、創基150周年記念トークイベント「女性アスリートの健康問題」を開催し、スポーツを行う女性の課題等について検討します。さらに、本学の研究成果を活かして開発されたブランド商品や、学内レストランと連携して北大食材を使ったメニューを提供する企画なども実施します。
 この機会にぜひ、緑豊かなキャンパスで、本学が育んできた知と創造力に触れていただければ幸いです。

 北海道大学は、1876年にウィリアム・S・クラーク博士のもと、寒冷地農業の確立に挑みました。それは日本最北の地で“実学の社会実装”に挑んだ、まさにFirst Ambitious Challengeでした。そして今、創基150周年目のSecond Ambitious Challengeとして、北海道デジタルパーク構想、持続的食料生産システムの構築と展開、さらに知のGX拠点の実現に挑戦中です。

 卒業生や関係者の皆様におかれましては、引き続き本学へのご支援・ご協力をお願い申し上げるとともに、創基150周年の機運醸成イベントである「ホームカミングデー2025」へのご参加をお待ちしております。

令和7年8月吉日
北海道大学総長
寳金 清博