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TERRACE-科学とアートが出会う場所- Act 1 『北海道というヴァナキュラーな風景』を開催

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9月14日(木),遠友学舎において,TERRACE-科学とアートが出会う場所- Act 1『北海道というヴァナキュラーな風景』を開催しました。
1回目の開催となる今回は一般市民の方, 教職員, 学生など73名の参加がありました。

はじめに, 本学サステイナブルキャンパス推進本部 特任准教授 池上 真紀氏による開会の挨拶があった後,イントロダクションとして, 本学 工学研究院 准教授 小篠 隆生氏による「キャンパスに込められた意味」と題して, 北海道大学のキャンパスが持つ意味を探るためにどのような見方が必要なのか, 海外の大学キャンパスの事例紹介や札幌の都市の成長とともに変化してきた北大キャンパスの変遷について, 古地図や絵画などの紹介を交えてお話がありました。

池上准教授による挨拶

小篠准教授による講演

また, 札幌国際芸術祭参加アーティストで詩人の吉増 剛造氏に「石狩シーツとサクシュコトニ川」と題して, サクシュコトニ川とご自身の作品とのつながり, 北大キャンパスの中に見つけた窪地から連想される思考の広がりについてお話ししていただきました。この期間開催されていた北大総合博物館での吉増剛三展「火ノ刺繍 – 『石狩シーツ』の先へ」に関するお話もありました。


吉増氏による講演

最後に, 東京外国語大学 教授 今福 龍太氏に「ヴァナキュラー, 記憶のブルース, 十字路」と題して, 北海道をヴァナキュラーという視点でとらえると, 単に掘り進めると何か古いものに突き当たるというような土地ではなく, 様々な場所や時間に開かれた十字路のようなものだったのではないかというお話をいただきました。

今福氏による講演

トークセッションは「キャンパスの過去・現在・未来」と題して行われましたが, ヴァナキュラーという主題から見える多様性から話は大きく展開し, 最後には北大の中央ローンが全てを取り込む窪地であり, 知識が集まるつむじであるという新たな解釈が生まれました。

来場者アンケートでは, 「会場の遠友学舎の雰囲気がとてもマッチしていた」, 「キャンパスにとどまらずスケールの大きいお話が聞けました」, 「この時代に生きる意味を感じさせていただいた」などの意見がありました。

トークセッションの様子

会場の様子

懇親会の様子

 

掲載日:2017年10月11日