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祝・えるむ創刊40周年達成


えるむ40周年を祝して
  読者の学生の皆さんへ、本誌「えるむ」は昭和43年12月に第1号を発行して以来、創刊40周年を迎えることになりました。40周年を祝して編集部会委員長からご挨拶させていただきます。
  昭和43年というとはるか昔、小生が小学生だった頃で、コンビニや携帯電話、パソコンやインターネットもなかった時代です。30周年記念号(平成10年)に、発刊当時のいきさつ(「えるむ創刊のころ」・岩沢健蔵氏)が記されていました。当時、昭和43年は東大安田講堂封鎖といった時代背景の頃で、北大で教職員が「学生のための広報誌を出す」というのは、それなりの大きな決断だったという雰囲気が伝わってきました。第1号から、昭和51年までは、新聞のような段組で、ものすごく文字が多く、おそらく活版印刷だったのでしょう。それから進化すること40年、今号からフルカラーになりました。
  「えるむ」は、学生生活に関するさまざまなお知らせや、課外活動等で活躍する学生諸君の紹介など、皆さんがより充実した楽しい学生生活が送れるようにとの趣旨のもとに発行されています。小生は北大に赴任して7年ですが、前任校には「えるむ」のようなフレンドリーな学生向けの広報誌はなかったので、最初見たときには「これはなかなか北大らしい広報誌だなあ」と少し驚いたのを記憶しています。そして、「えるむ」の編集に携わるようになって、最近の誌面をよく読むと、それぞれには味があって、実に面白い記事が多いと思います。
  現在は、世の中さまざまな雑多な情報が溢れていて、インターネットや携帯電話のおかげで、必要な情報はいつでもすぐに容易に手に入るかのような感じがします。
写真 でも、本当に必要な情報が、本当に必要なときに得られるのか、本当に必要な人に伝わっているのか、またその情報に信頼性があるのか、と疑問に思うこともあります。学生さんに大学内の情報が、きちんと伝わっていない、あやふやな噂だけが広まっている、と感じることも時々あります。法人化後の大学は、いろいろな面でどんどん変わっていくことが多いです。「えるむ」は学生向け広報誌として、皆さんに向けて、より広く北大全体の動きなどをもっとわかりやすく掲載していく工夫を検討していきたいと思っています。
  現在、編集部会では、さらに学生さんに「えるむ」をより親しみやすく、より楽しく役にたつようにするために、編集や企画、取材や記事の作成に学生も参加する検討を始めています。皆さんのなかに「えるむ」を作ってみたいという人は、ぜひ一緒に作っていきませんか。これからも、皆さんの力で「えるむ」は、進化しつづけることでしょう。
  最後ですが、これまでに40年間「えるむ」を支えていただいた多くの諸先輩の先生方々・事務担当の方々に御礼を申し上げます。そして、次の時代の「えるむ」のさらなる発展を期待したいと思います。


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