触媒化学研究センターは平成14年10月7日(月)から11日(金)までの日程で,土生(はぶ)哲三氏を団長とし,松平和彦氏,平塚篤子さん,鈴木聰雄氏,石川勝久氏,清野和夫氏を団員とする技術部訪問団を中国北京に送り,北京大学,石油大学北京校を訪問するとともに,北京大学において技術部ワークショップを開催しました。6名の技術部メンバーと高橋 保センター長は初めに北京大学総長室を表敬訪問し,林副学長に土生(はぶ)団長が今回の訪問の目的を説明したあと,化学与分子工程学院で触媒化学研究センターの紹介と技術部の仕事の内容の紹介,これまでに製作したガラス製品などを,スライド,ビデオなどで詳しく解説しました。会場には北京大学のガラス工作室の方々,教官,学生などが多数参加し,立ち見がでるほど満員となりました。特に触媒化学研究センターの技術で製作したガラス製品を10点ほど実物を紹介したときは,なかなか次へ進めないほど質問が相次ぎ,関心の高さが伺えました。ガラス工作の実演も工作室で行いましたが,これにも多くの教官,学生が参加しました。
本センターは平成13年12月に石油大学北京校と部局間協定を結び,平成14年5月に北京大学化学与分子工程学院との部局間協定を締結しています。センターではこれらの部局間協定をさらに発展させることを目的として今回の技術部の訪問団を結成し,技術部ワークショップを企画,開催しました。中国の大学では日本と違って技術部などが組織化されておらず,また特殊な高度技術を習得する若手が少なくなっているため,危機感を持っています。林副学長は今回の触媒化学研究センター技術部の訪問を機会に,技術系職員の待遇改善を行いたいと言っており,特に高度な技術をもつ技術系職員には,教授より高い給与を設定したいと改革に意欲を示していました。
(触媒化学研究センター)
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席学院長・高橋センター長と
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質問責めにあう団員達
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実演をする土生(はぶ)技官
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