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富樫正雄画伯の「芽吹く新緑のニレ」「ニレ」寄託される

『芽吹く新緑のニレ』(52.8×45.7cm,1987年)
『芽吹く新緑のニレ』(52.8×45.7cm,1987年)
 平成16年月4月7日,富樫正雄画伯(1913〜1990年)の御遺族である矢嶋昭予・富樫耕両氏から,『ニレ』(79.8×64.5cm,1983年頃),『芽吹く新緑のニレ』(52.8×45.7cm,1987年)が寄託されました。いずれも理学部南側のハルニレを描いた油彩画です。
 富樫画伯は,おおらかな枝振りで春から盛夏にかけて細やかでかつ旺盛に葉を繁らせ,あるいは芽吹きを用意して厳冬にたたずむ構内のハルニレを愛し,しばしば画題としました。
『ニレ』(79.8×64.5cm,1983年頃)
『ニレ』(79.8×64.5cm,1983年頃)

 この寄託は,昨年開催された「画家・富樫正雄生誕90周年記念回顧展」に中村総長が参画したのを機縁とし,本年2月4日,矢嶋・富樫両氏,中村総長,竹田正直名誉教授,逸見勝亮教育学研究科長が会見して実現しました。
 『芽吹く新緑のニレ』は総長室を,『ニレ』は事務局第1会議室を飾っています。画家が細やかに変化する一瞬の光を色としてとらえた巨木は,奥行きのある穏やかな存在感を示しています。寄託期間は平成17年4月末までです。
 なお,「ハルニレ・北大・光 富樫正雄展」(北大)を6月上旬に「北大交流プラザ エルムの森」(旧昆虫学教室)で開催する予定です。

ハルニレを描く富樫正雄画伯 (『芽吹く新緑のニレ』の前で,左から富樫耕氏,矢嶋昭予氏,総長;平成16年4月28日)
ハルニレを描く富樫正雄画伯 (『芽吹く新緑のニレ』の前で,左から富樫耕氏,矢嶋昭予氏,総長;平成16年4月28日)
(逸見勝亮教育学研究科長)

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