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教育学研究科とヘルシンキ大学教育学部との国際ジョイント・シンポジウム開催される

 3月8日と9日の二日間にわたってヘルシンキ大学教育学部活動理論・発達ワークリサーチセンターの2名の研究者を交えて国際シンポジウム「人間の活動と教育学」が開催されました。このシンポジウムは研究科特別研究プロジェクト「地域課題解決型授業の創造に関する試行的研究」の一環として行われました。人間が企業,地域社会,学校といった様々な現場において創造的な発展を実現していくためにどのような実践を展開していくべきか,さらにはこのような創造的な実践活動を展開し得る力量を大学教育の中でどのようにして形成していくべきかという問題は緊要な課題になっています。ヘルシンキ大学活動理論・発達ワークリサーチセンターでは,創造的な知を産出する実践と理論のあり方,およびその相互関係をめぐってフィンランドを拠点に,人間の活動の発展論理に基づいた新たな理論と実践的な研究を活発に展開しています。
 当日は,逸見勝亮研究科長によるシンポジウムの趣旨説明,中村睦男総長からの歓迎あいさつの後,4つのセッションにわたって活発な意見交換が行われました。同センターのレイヨ・ミエッティネン教授, リトヴァ・エンゲストロム上級研究員によるセンターの研究活動の研究の動向について先端的な研究テーマを含めた紹介や,エンゲストロム上級研究員からの実践現場におけるフィールドワークの方法論に関する問題提起,ミエッティネン教授からは科学発見を例にした創造性のシステム論的研究,産―学連携の中での大学教育の実例として学生による企業の調査・分析,新しい会社の設立構想をデザインしてシミュレーションするといった実践的活動について紹介がありました。ミエッティネン教授はフィンランドのクラスター構想とも関わりを持ちながら,技術革新・産業改革を可能にする人間の創造的活動の研究に長い間取り組んできています。
 最終日の9日午後には日本側の指定討論者を交えて総括的な議論が行われ,盛会の内に終わりました。2日間で延べ120名以上の参加者によって活発な意見交換が行われ,今後とも研究交流を続けていくことが確認されました。
中村総長による歓迎のあいさつ ミエッティネン教授・エンゲストロム上級研究員
中村総長による歓迎のあいさつ ミエッティネン教授・エンゲストロム上級研究員
(教育学研究科・教育学部)

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