総合博物館土曜市民セミナー「脊椎動物の顎の進化−ヤツメウナギからヒトまで」 |
総合博物館では2月11日(土)に土曜市民セミナー「脊椎(せきつい)動物の顎(あご)の進化−ヤツメウナギからヒトまで」を開催しました。講師は北大大学院歯学研究科の土門卓文助手です。
歯と歯を支える顎は私たちのかむための大切な道具です。この歯を支える顎はどのようにして進化してきたのでしょうか。原始的な脊椎動物であるヤツメウナギには顎はありません。脊椎動物の顎の進化を考える鍵(かぎ)は私たちの耳の中にある3個の小さな骨(耳小骨)にあります。耳小骨は軟骨・硬骨魚類にはなく,ほ乳類の祖先型と考えられているは虫類には1個しかありません。本セミナーでは,顎の進化の様子とヒトの進化の段階で顎の骨の一部から形成されたと考えられている耳小骨の意義について,スライド等を用いてわかりやすく解説しました。
なお,講師より,本セミナーの理解を深める関連図書として,「形を読む 生物の形態をめぐって」(養老孟司著)を推薦していただきました。当館ミュージアムショップでも取り扱っていますので,興味のある方はぜひご一読ください。 |
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ヒトの下顎骨 |
セミナーの様子 |
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(総合博物館) |
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