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総合博物館土曜市民セミナー
「植民学が札幌農学校で生まれたいきさつ」

講演する井上教授
講演する井上教授
 総合博物館では12月9日(土)に土曜市民セミナー「植民学が札幌農学校で生まれたいきさつ」を開催しました。講師は本学文学研究科の井上勝生教授です。
 佐藤昌介が日本で最初の植民学の講義をしたのは,明治20(1887)年のことでした。新渡戸稲造も加わって,植民学の講座がもうけられたのは,明治40(1907)年でした。植民地をどのように支配するか,という学問が植民学ですが,そういう学問があったということに,ほとんどの人が驚かれます。日本の敗戦によって,植民学という学問も,大学からいっせいに姿を消しました。井上教授から,この「消滅した学問」の復元作業がどういうものかについて丁寧な解説があり,集まった100名を超える市民等は熱心に聞き入っていました。
 
(総合博物館)

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