工学部では,平成4年に発生した痛ましい事故を教訓に,その事故が起きた日である8月10日を「工学部安全の日」として,毎年8月上旬から9月下旬にかけて安全衛生に関する行事を実施しています。今年度は以下のとおり実施しました。
1.工学部長訓話
8月10日(金),三上工学部長から館内放送を通して,これまでの安全活動の成果を示しつつも,各種行事を通して安全性の向上と意識の高揚に努めるように呼びかけました。これは,毎年8月10日に教職員・学生に対し,安全意識の向上を促すもので,今年で15回目となりました。
2.自主安全点検
9月3日(月)〜9月10日(月)にかけて工学研究科等安全衛生管理室室員により自主安全点検が行われました。これは,6月下旬から7月上旬に行われた外部コンサルタント(中央労働災害防止協会)による安全衛生診断で指摘された約1200弱の各研究室の問題点が改善されているかという視点で本研究科独自に行っているものです。
このようなダブルチェックの実施は,今年度で4回目となりました。今年度は,全166研究室(部屋数412室)に対して行われ,改善率77%という結果になりました。
3.安全衛生管理講演会
9月11日(火),大阪大学安全衛生管理部副部長 山本 仁教授を講師に迎え,「大阪大学の安全衛生管理体制」という演題で安全衛生管理講演会が開催され,約270名の教職員及び学生が参加しました。
講演では,大学という研究室の集合体において「研究室の自主性を保ちつつ,組織としての安全確保を実現する」という基本コンセプトの下で作られた体制やチェックシートを活用した巡視システムなどの大阪大学における取組とこれまでの成果や事例が紹介されました。
山本教授の講演に続いて,安全衛生管理室長 覚知豊次教授より安全衛生診断及び自主安全点検の結果について報告されました。
これは,外部から講師を招いて,安全衛生に関する知識や情報を提供してもらうことで,教職員及び学生への安全教育を行うことを目的としているものです。この講演会で行ったアンケートでは「面白かった」「参考になった」という感想が多く,さらに「今まで認識の甘さを感じた」「大阪大学の取り組みに刺激を受けた」「事例について,もっと知りたい」などの感想があり,大きな成果を上げることができました。
以上で今年度の「工学部安全の日」関連行事は終了しましたが,教職員及び学生にさらに高い安全意識を持ってもらえるよう,今後も安全衛生管理室を中心として日常的に活動を続けていきます。
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