10月12日(金)本学附属図書館大会議室において,道内国公私立大学等の図書館職員を対象に平成19年度北海道大学附属図書館講演会が開催され,本学から40名,道内18機関から25名,合計65名の参加がありました。
前半は東北大学附属図書館総務課長の加藤信哉氏による「大学図書館の新たな戦略−ハイブリッド・ライブラリーの行方」と題して基調講演が行われました。インターネットや検索エンジンの急速な普及により大学図書館を取り巻く情勢が大きく変化するという状況の中で,ハイブリッド・ライブラリーの実現のための戦略について講演していただきました。国内外の最新の動向を紹介しながらの講演は,これからの利用者サービスのあり方を考える上で大きな刺激となりました。
講演後,指定討論者である小樽商科大学の鹿内一郎氏と札幌学院大学の京谷正博氏から自館の実情や取り組みが紹介され,加藤講師から様々な助言がなされました。
後半はパネル・ディスカッションが行われ,本学附属図書館の取り組みについて3人のパネラーから実践例が紹介されました。堀越情報システム課システム管理担当からは「機関リポジトリの実例」と題して,北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP)の概要および広報活動とコンテンツ収集について報告がありました。
中村情報管理課雑誌受入担当からは「電子情報資源管理−ERMS・リンクリゾルバ−」と題して,本学が国立情報学研究所の実証実験プロジェクトに参加している電子情報管理システムERMSと,電子情報資源を有効に活用するためのシステムであるリンクリゾルバについて報告がありました。磯本情報サービス課利用支援担当からは「図書館活用のための情報リテラシー教育支援」と題して,利用者を対象として行っている情報探索入門やライブラリーセミナー,各種説明会・講習会について報告がありました。
パネル・ディスカッションにおいては,コーディネーターである加藤氏とパネラーとの間で質疑応答や意見交換が行われ,最後に,加藤氏は「図書館は豊かなインターネットの世界に対して開かれたものでなければならない」とまとめられました。
パネル・ディスカッションに続いて,会場参加者からの質疑応答も行われ,盛況のうちに講演会を終了しました。 |
 |
 |
講演者:加藤信哉氏 |
指定討論者:京谷正博氏 |
|
(附属図書館) |
|