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この3月31日で4年の任期が終わり,ほっとしているところです。平成16年に北大は国立大学法人となり,変革を迫られたことになります。法人化しなくとも改革ができれば良かったのですが,急がされたことによる準備不足とも重なって,以前の内容を残したままの法人化でした。これからも,会社法が変わると国立大学法人に対する見方が変わるのではないかという人もいますが,大学が本来の役割を果たして行かなければならないことには変わりはないはずです。
業務監査というものが始まったわけですが,業務監査は教育・研究が計画通りに進行しているかを監査するのであって,大学の自主性を重んじて内容には立ち入らないというものでした。
北大では監査室が設置され,内部監査をすると同時に監事監査を補佐するということが決まりました。4年間,監査室の方々とは楽しくおつきあいいただき,特に室長には実地監査の日程調整,同行,記録などでお世話になりました。監査室のない大学もあり,総合大学でも監事が孤立しているところもあるようです。
毎年,監査計画を立て,監査を行い,報告書を作成することになっていますので,実地監査を行うことにしました。大会社の監査役をしたことがある人によると社員の本音を聞くことも監査の一部であるということでした。以前は教官と呼ばれていた教員達によると法人化後は提出書類が増えて大変だという声が聞こえていました。事務職員との連携が円滑に行われれば教員達の事務的な仕事も改善されるのではないかと考えて,初年度の監査は教員と事務との連携というテーマにしました。
教員と事務職員との連携
平成16年に法人化した当初,国大協が主催する役員研修などがあり,事務職員の評価と資質向上の問題が議論されていました。その後,国立大学マネージメント研究会が設立され,主に経営問題をテーマにしていますが,職員の専門性についても議論されています。いずれにしても仕組みを変えなければ働き方を変えることは難しいと思われます。第一回の経営協議会で,松田昌士委員が「個人評価なくして,効率化はあり得ない」と発言されたことが思い出されます。
国立大学法人等監事協議会
いくつかの大学の監事が発起人となって,平成16年12月に国立大学法人等監事協議会が発足しました。地区協議会も同時に発足し,北海道地区では北大が地区代表世話人を引き受けました。北海道地区では地区協議会を年に数回開催して情報の交換をしようということになりましたが,これは他大学の監事監査の実情を知る上で大変役立ったと思います。年に一度の総会の準備として,地区代表世話人会があり,会長の東工大の富浦監事のリーダーシップで,3つのタスクホースチーム(業務,会計,効率化)も立ち上がりました。ようやく4年目の総会で報告書がまとまり,国立大学法人法の改正を含めて文部科学省に要請することになりました。
業務のタスクフォース
監事監査の業務についての検討ですが,北海道地区からは北見工大の土岐監事に委員として活躍していただきました。報告書は大学のホームページに載せるなどして,広く公開のお願いをしていますが,東工大ではすでに掲載されているようです。これは監事監査の実際を記していますので,引き継ぎ資料として,有用なものです。
会計のタスクフォース
国立大学法人の会計基準は独特のものなので,非常にわかりにくいと言われています。北海道地区からは帯広畜産大学の竹川監事にお願いしておりましたが,報告書をまとめるにも大変なご苦労があったと思います。
効率化のタスクフォース
そもそも監事協議会ができたのも,国のお金を大学に使うので,効率よく使って欲しいということにあったようですが,仕組みを変えないで効率を上げることは難しいようです。委員の室工大川西監事もご苦労されたと思います。このタスクフォースの中から派生した「大学業務システム融合化研究会」は平成21年度で終了する汎用システムに代るシステム構築の費用をいかに低く抑えるかを目的に東大で検討が始まったものです。今後,各大学でも部分的にまたは段階的に利用の検討が期待されています。本当の目的は大学の業務を単純化してシステム化しやすいようにすることのようです。
おわりに
先日,事務連絡会でお話する機会を戴きました。19年度には学内40以上の部局と事務局内の5つの部の実地監査に行きましたので,事務長さん達には同じようなことを繰り返していたかもしれませんが,業務が過重とならないように工夫をして欲しいと思います。また,法人としての体制を構築して役員との連携が円滑になることを願っています。
評議会でも感じることですが,執行部の思いが教員に伝わっていないように思われますので,大学としての意思を明確にして内部にも情報発信を活発にして,高い目標を達成できるように北大全体が協調して行くよう期待しています。
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