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日本−エジプト科学技術年における国際ワークショップ開催

 エジプトでは科学技術を活性化させるために,昨年ムバラク大統領が,今後10年間科学技術に積極的に投資することを宣言しました。それを受けて,特に,科学技術先進国との共同研究に重点を置き,昨年はドイツとの間で,今年度は日本との間で,二国間科学技術年として各種のシンポジウムやワークショップが開催されています。2008年日本−エジプト科学技術年の詳細はHP(http://www.jesty.edu.eg/)をご覧ください。
 本センター山田敏彦教授はこの事業の一環として,11月16日(日)から19日(水)の日程でエジプトで国際ワークショップを企画・開催しました。エジプト政府の招へいで日本からは,北海道大学,神戸大学,農業・食品産業技術研究機構,産業技術総合研究所,農業生物資源研究所,かずさDNA研究所から,計7名の研究者が参加しました。ワークショップは「家畜飼料及びバイオ燃料向け飼料作物の開発」というタイトルで,飼料作物の品種改良,分子育種及び農作物残渣や草類等のソフトセルロースのバイオエタノール変換技術について講演を行いました。ワークショップはエジプト農業研究センター及びシナイ大学でそれぞれ行われ,エジプト側からも,バイオマスに関連する発表が行われました。また,サクハ農業試験場にも訪問して飼料作物に関して情報交換を行いました。
 これを機会に両国の間で科学技術交流が親密になり,学生の受入れや共同研究が新たに展開されることを期待しています。
エジプト農業研究センターでのワークショップ開会式,日本−エジプト科学技術年事業責任者カイロ大学Prof.Meselhy Ragabから記念メダルを受領 日本側講演者とシナイ大学関係者
エジプト農業研究センターでのワークショップ開会式,日本−エジプト科学技術年事業責任者カイロ大学Prof.Meselhy Ragabから記念メダルを受領 日本側講演者とシナイ大学関係者
日本側講演者とエジプト農業研究センター関係者
日本側講演者とエジプト農業研究センター関係者
(北方生物圏フィールド科学センター)

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