薬学部生涯教育特別講座は,同窓生を含む医療関係者,および一般市民を対象に,医療における諸問題や薬学,生命科学の進歩について最新の情報を提供することを目的として,年一回開催しています。
今回,第11回目を11月22日(土)に,本学薬学部臨床薬学講義室において開催し,同窓生に加えて,薬学部のホームページより本講座の開催を知った市内外の薬剤師を含む83名の方々に参加して頂きました。
会場の臨床薬学講義室は,薬学部の6年制学科設置に伴い,教育環境を整備・充実させるため建築された新棟の講義室で,参加頂いた同窓生の方々からは,「立派な講義室ができた」「広くて気持ちがいい」とのご意見,ご感想を頂きました。
講演会では,まず「痛みによる不快情動生成の脳内メカニズム−痛みがあるとどうして嫌な気分になるの?−」と題して,本学部の南雅文教授による講演が行われました。本講演では,痛みの中でも情動的な痛みについて,最新の研究成果を分かりやすくお話して頂きました。つづいて,札幌医科大学の川股知之講師より「がん緩和医療の現状と展望」という題で,医師と看護師だけでなく,薬剤師やソーシャルワーカーが加わったチームでがん患者の緩和ケアにあたる,現在の臨床での取り組み,および今後の展望についてのお話を頂きました。会場からは数多くの質問が寄せられ,活発な議論が行われました。
講演会終了後,本学部会議室にて懇親会を行いました。お二人の講師の先生を囲み和やかな雰囲気のもと,講演内容やこれからの薬学部のあるべき姿について,意見の交換が行われました。 |
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講演中の南先生(左)と川股先生(右) |
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(薬学研究院・薬学部) |
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