総合博物館企画展示「歴史的建造物の動的保存と環境的アプローチ」 |
11月14日(金)から11月30日(日)の僅か2週間余りの短い期間の展示でしたが,北大歴史的建造物再生研究会・ピーエス株式会社主催,総合博物館共催の形で,「歴史的建造物の動的保存と環境的アプロ−チ」と題した企画展示が行われました。
本展示は,最近の建築スタイルが従来型のスクラップ&ビルド方式から転換し,環境負荷の軽減に配慮した様式に移行しつつあることを主にパネル展示を通して紹介すると共に,近代社会における積極的な歴史的建造物の動的保存の意義や実例を展示しています。さらに,多数の北大関連の歴史的建造物がキャンパス内外に存在する事実から,それらの外部の趣はそのままに,内部の機能・快適性・経済性を重視した改修や発展的・継続的活用の手法を探る展示にもなっています。
展示は主にパネル展示(基本パネル25枚)を中心としていますが,このほかに具体的な紹介ビデオ映像,新旧レンガ標本,北大の歴史的建造物類(厚岸臨海実験所建物模型,北大所属山の家模型と説明パネル等)などを加えたもので構成されています。
11月14日(金)に行われたオープニング・セレモニーには,逸見理事・副学長を始め,北大歴史的建造物再生研究会の工学研究科角 幸博教授,絵内正道教授およびピーエス株式会社関係者などが同席され,引き続き内覧会が行われました。また,翌15日には閉館後に公開シンポジウムが「知の交流」コーナーで開催され,一般市民約40名も加え,合計71名に上る参加者の下で活発な議論が展開されました。
展示開催期間中には特に学外からの建築関係者の見学が絶えず,展示場での関係者によるフロアトークや学生が展示場に集まって展示パネルを前にしての現場セミナーが開かれ,まさしく博物館が目指す展示物を利活用した教育が実践され,極めて意義深い企画展示となったものと思われます。
なお,本展示期間中の入館者数は2,044名に達しました。 |
 |
 |
オープニング・セレモニー風景 |
展示風景 |
|
(総合博物館) |
|